2011年1月21日金曜日

謎の建造物「祇園閣」(8)完

最終工程です。

屋根の細かい部分を仕上げていきます。
こんな感じかなぁ、という感じ。






2、3階の欄干部分の四隅に擬宝珠を付け忘れていました。
以前作っていたヤツをコピー、
拡大縮小でサイズを合わせて載せます。







完成。
要所要所で違うところがありますが、
ディテールはこの際、ご容赦。
正面から見ると、
こんな感じになります。
懸魚がいい加減でしたな。

後日作り変えてみます。









苦労した鶴を含めた上部。














やっぱりグーグルアースに載せたくなる。
京都の市街地がよく見えます。

方角、合ってるのかな?

夜な夜なちょこちょこ作っていたので、
1週間くらいかかったでしょうか。
伊東忠太、恐るべし。


























2011年1月20日木曜日

謎の建造物「祇園閣」(7)

祇園閣の屋根の上にあるアンテナ。
アンテナじゃないんですけど。
そのてっぺんに「鶴」がいる。
これをどうするか。適当にごまかそうかと思いましたが、
なんとかなりそうなので、なんちゃって鶴を作ります。

要するに、3次曲面をどうするか。
あれこれプラグインを探していたら、「SoapSkinBubble.rb」というプラグインを発見。


まず鶴の断面図を描く。
で、くだんのプラグインの「Skin」をかける。
編み目模様が出ました。






で「Bubble」を押すと、
フワフワフワとふくらむ。
エンターキーを押すといきなりふくらむんじゃなくて、
徐々にふくらんでいくんです。






羽は「Skin」で作成。
同じものをコピーし、反対側にくっつけます。

くちばしも付けます。




足をつけます。
これで完成と思ったら、
尾っぽに羽をつけわすれました。
後で付けています。




さっそく頂上に設置。
なんとなく、それっぽい。
まあまあのできです。

2011年1月19日水曜日

謎の建造物「祇園閣」(6)

ちょっと気晴らしに、上物は置いておいて、
土台部分を整備します。

まるで人の顔。
小馬鹿にされているような感じの表情です。
「口」から出ているのは舌ではなく、
階段になる部分です。




色を付けるとこんな感じになります。
土台はこんなんでいいでしょう。

本当の土台は石を積み上げたような、
石垣のような模様を描いていますが、
そこまでディテールはこれません。

2011年1月18日火曜日

謎の建造物「祇園閣」(5)

根本的にこんなものを作ろうとしたのが間違いでした。
色々大変です。

とはいえ、ここまで作ったデータを放棄するのももったいない。
ジワジワやっていくしかありません。
壁、窓、扉を整備します。
3層目の窓です。






各所に配置します。
建物らしくなってきて、
ちょっと嬉しい。







3層目の壁の真ん中の扉は、
なかなか独特の形状です。
結構適当な作りです。






2層目の壁も設置。
色を付け始めました。

色を付け始めたら、
だんだん楽しくなってきました。




2、3層目全部にいろを付けてみました。
ついでに忘れていた、高欄の一番上の棒も追加。
雰囲気、あります。
疲れました。

2011年1月17日月曜日

謎の建造物「祇園閣」(4)

屋根を作っていきます。
が、どうにも実物のようにならない。
ディテールはこの際あきらめ、
それっぽい形を目指します。

それらしい屋根板を乗せます。









さらにそれっぽい形の屋根を乗せます。
なんちゃって祇園閣が全貌を表し始めました。








祇園閣の屋根には、
祇園祭で巡行する鉾の屋根にある真木のような、
アンテナのようなものが乗ります。
形状としてタジン鍋のフタのような形です。

乗せました。
パソコンがフリーズしました。


一部、巻き戻してお伝えします。
タジン鍋のフタを作り直して、また乗せています。

正面から見てみたところ、
鍋の側面が突き出ていて、
3階部分に壁をはめた場合、
壁を突き抜けてしまうことが判明。

そこでタジン鍋のフタの側面のいらないところを削ります。


その際、「隠しジオメトリを表示」し、
壁を突き抜けてしまう部分をひとつひとつ削ります。








タジン鍋のフタはこうなりました。

これで祇園祭の鉾も作れるようになりました。

2011年1月16日日曜日

謎の建造物「祇園閣」(3)

いよいよ最上層、3階の建造に入ります。
欄干部分は2階からコピーしたものを転用。








柱の位置を決めます。

2階部分と柱の太さが違うのでしょうか。
半径を小さくしないと、バランスが悪いのです。






組物です。
なんとなく、こんな形をしているように見えました。







横に柱をかませます。
祇園閣の屋根は切り妻です。
「切られた」側の柱を長くします。







垂木を配置します。
2段あります。

垂木の本数は適当。

屋根の勾配は曲線です。
非常に作りにくく、止めたくなってきました。

2011年1月15日土曜日

謎の建造物「祇園閣」(2)

いざ、祇園閣を作り始めたものの結構厄介。
伊東忠太、恐るべし。


2階部分の床を整備。
欄干を作ります。
各種写真をみると四隅の柱は円柱に角柱がめりこみ、
そのほかは角柱のように見えました。





2階の建物本体に着手。
柱の位置を決めます。







柱をグイッと伸ばし、
横に柱を通します。







3階を支える部材を配置。
なんとなく、それっぽくなってきました。







3階の床を配置し、
横から眺めてみました。
随分建物っぽくなってきました。

この建物、骨が折れます。

2011年1月14日金曜日

謎の建造物「祇園閣」(1)

実在する建造物で何か作れないか。
いろいろ探している中で、手持ちの本に京都市東山区にある「祇園閣」の断面図を発見。
これに挑みます。

その前に祇園閣について説明を少々。
以前、友人と京都を訪れたとき、「あの建物は何?」
と祇園閣を指さして聞かれました。

実際、よく分かりません。
資産家・大倉喜八郎が伊東忠太に設計を依頼したもので、
1927(昭和2)年竣工。SRC造3階建て。
大雲院という寺の境内にある仏教の宗教施設です。

でも、造りは八坂神社の祭礼「祇園祭」で巡行する鉾に似ており、
神社っぽい要素を多分に含む建物です。

大倉喜八郎は完成の翌年に死去。
外観の奇妙さともあいまって、「不気味」さすら漂います。
なお、通常内部は公開されておらず、私も入ったことはありません。
映像で見たことがありますが、荘厳というか、不気味というか。
そんな感じの内装でした。

では、建築に着手。
断面図をスキャナーで取り込み、
それをインポートしてガイドとします。







土台です。
細かい部分はさておき、「上物」の建造から始めます。








柱を支える「組物」を作ります。
実際祇園閣を間近で見たことがないので分かりませんが、
祇園閣の場合、コンクリートですから、
「組物」は装飾的な意味合いが強い気がします。







で高欄を支えるように配置。
してみたものの、寸法がどうにも合わない。
結局「組物」の構造そのものを作り替えました。





隅っこはこんな感じに。
非公開施設だけにネット上には接近した写真が少ない。
細かいところはよく分かりません。
そして、構造的に作れません。
ディテールは無視している部分があります。

これはなかなか厄介な建物です。

2011年1月13日木曜日

出雲大社の古代神殿に挑む(4)完

千木と鰹木の配置で屋根を整えます。
鰹木の数は大林組のモデルに従って5本。
現在の出雲大社本殿とは違います。






分かりづらいかもしれませんが、
本殿を支える中列の前後の柱を斜めに傾かせています。

さらに、「東向き」に作っていたので、
実際の出雲大社同様、神様の顔が北向きになるよう、
全体を回転させています。




色を付けて完成。
サイズが分かるよう、
GSUのテンプレートにある人物モデルを配置してみました。
とにかくでかいです。

これほどの建造物をどう建てたのか。
地震に耐えられるのか。
疑問や謎が数多い建物です。





どれほどでかい建造物なのか。グーグルアースの現在の出雲大社付近に乗せてみました。


雰囲気は出ています。

それにしてもでかい。














上空から俯瞰。
でかいです。

2011年1月12日水曜日

出雲大社の古代神殿に挑む(3)

階段部分に欄干を配置していきます。

円柱の欄干は何かと面倒でした。






ここまでできた感じを確かめたく、
木目調の色をつけてみる。
なんとなく雰囲気が出てきました。






色なし、途中バージョンです。








階段の一番下のところに
「ゲート」を設けます。
鳥居の原型みたいなものんなんでしょうか。

ここまで細かい作業が結構必要。
コンポーネントがありすぎで、
データの構造が非常にややこしくなってしまいました。

それだけ多くの部材が使われている証拠だと思います。

2011年1月11日火曜日

出雲大社の古代神殿に挑む(2)

 本殿の屋根作りも終盤戦に入ります。

萱拭きの屋根を乗せます。
こんなんでいいのかな。








で、壁を配置し、本殿作りはほぼ終了。
欄干部分の作成に入ります。







出雲大社の古代神殿の特長は、
何と言っても地上から「空中神殿」までをつなぐ
階段です。
170段で高さ30メートルを駆け上がる。
長いし、高い。
本当にこんな建物だったのかな。



階段の頂上部分と、
これまで作っていた本殿をドッキング。
これに合わせ、本殿を支える柱も
グイーンと伸ばします。
さらに階段を支える柱を付けていきます。